20190331_年度末の話

  • 「いまの環境に不満はあるの?」と聞かれたとき、人間関係としての不満はそこまでないし(もちろん世の常としてめんどくせえヤツはいるが)、広い意味で「自分のやりたいと思うことや分野を扱えている」ので、一般的に見れば「満足のいく環境」なのだと思う。
  • 「これって誰かの機嫌をとるだけにやっていて社会のためになってるの?」とか「資本主義ってやっぱりクソ!」とか、そういう日頃の感情をもう少し大切にしていかないと、「満足」に安住するあまり尖りが失われてしまいそうな気はする。
  • 感情を大切にしつつ、自分を磨きつつ、となったときに、「満足のいく環境なんだから長い時間やっていても問題ないっしょ」という一種のやりがい搾取には辟易するが、そこは自らを強く持つしかない。眠いときには寝ているし、食べたいときには食べてるけど。
  • 新しいことを始める、昔断念したことを再開するとき、資格や試験を上手く使うのは有効なのだと思う。過剰に目的化すると「試験病」だと批判されるけれど、適度な目的化はモチベーション維持には必要。ただでさえ時間は限られるから。
  • 2019年度前半は英語と気象と研究で、いきましょう。

20190105_情報学環教育部という不思議な組織の話

東大には情報学環教育部という不思議な組織がある。

表向きとしては「大学の4限以降の時間を使って主に『メディア』について学ぶ組織」なのだが、世間での知名度はおろか東大生の間での知名度もゼロに近く、さらに言えば大学でも大学院でもなく、修了したところで学位を得られるわけでもない。そのため修了証書はただの紙切れでしかない。
そんな組織に私も以前3年間ほど在籍していたわけだが、実はとても良い組織で、居心地も素晴らしく、今までに出会ったことのない素敵な逸材も山のようにおり、得るものもとても多い場であった*1

在籍していた当時を振り返りつつ、素敵なポイントをいくつか。

老若男女いろんな人が来る

この情報学環教育部というのは、東大生だけでなく、他大生・社会人も入部できる。そのため、私が在籍していた当時も東大の文系・理系だけでなく他大生から社会人(若手から偉い人まで)から世捨て人まで、混沌とした集団が形成されていた*2
大学も専門課程に進むと同じ専攻の人としか触れ合わなくなるし、サークルもだんだん忙しくなりフェードアウト…となると、どうしてもコミュニティが同質的かつ小さくなってしまうのが世の常なので、色んな方と接する機会があるというのは、意外にもそれだけで良いポイントであったりする*3

ぶっ飛んだ逸材がたくさんいる

これがこの組織の最高なところで、本所属で自らの高い専門性を有していながら、メディアほか様々な分野に対しての知見も探究心も極めて高く、それでいて頭のネジが数本外れている、ぶっ飛んだ逸材がたくさんいる。「頭の回転がスゴイ人」「専門性がスゴイ人」は東大の中にもきっとたくさんいるのだろうが、「専門性がスゴくて他分野への探究心もスゴくて頭のネジも数本外れている」*4人はこの組織外にはあまりいないはずだ。
組織内では授業だけでなく、学生同士の自主ゼミや合宿での研究発表会、その他有象無象の自主組織があり、彼ら彼女らの「スゴさ」に触れる機会は多い。モブキャラの私だったが、ぶっ飛んだ方々から得たものはとても多く、また多くの影響を受けたものだった。

施設が使い放題

例えば、本来は大学院生しか利用できない「コモンズ」という共用スペースが利用できるようになる。コピーもタダ、スキャンもタダ、水もタダ、自習も睡眠も自主ゼミも自由。コーヒーは100円。
24時間使い放題なので、いつそこにいても良く、ちょっとした宴会を開いても良いし、深夜そこを寝床にしてしまっても良い*5
また、学外の方にとってみれば、コモンズ以外にも図書館ほか東大の施設が使えるようになるというのは大きなことなのではないか。


と、そんな感じで不思議でありながら素敵な組織である情報学環教育部なのだが、毎年1月から2月にかけて入試がある。
東京大学大学院 情報学環・学際情報学府 – 教育部研究生 入学試験の概要

試験勉強をしっかりやる必要があるというわけでもなく、学習計画書・自己推薦書を願書の一部として提出した上で、小論文の一次試験、面接の二次試験を通過すれば良い。学習計画書にしろ自己推薦書にしろ小論文にしろ面接にしろ、重要なポイントは「自らの関心・興味に関連させつつ、広くメディアについてこれからどのような学びを深めたいか」で、これがしっかり確立できれば、この謎な組織に足を踏み入れることができるのではないか。

強いて言うなら、吉見俊哉『メディア文化論』を読んでおくと、入部した後も含めいろいろと良いかもしれない。一般にメディア関連の書籍は、技術の進歩に伴って内容がどんどん古くなってしまうのだが、この本は割と普遍的かつ重要なポイントも多く、教育部のマインドとの重なりも多いように感じる。
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というわけで、メディアについて学んでみたい方、日々の生活に一点の彩りを加えたい方は、ぜひ受験してみてはいかがだろうか。

*1:あまりに良い組織すぎて私は修了した後にもかかわらず授業に潜ってワイワイしていたが、これはあまり真似しない方が良い

*2:入試段階で東大・他大・社会人の構成比を調整しているとの噂も

*3:就活でうまくその人脈を活かす人もいるらしい

*4:ここでの「頭のネジが外れている」というのは、決して「ハメを外しすぎてしまう」という意味ではない

*5:ただあまり寝心地は良くない

20170429_耳下腺腫瘍で手術をした話

2先月に手術をしてから早1ヶ月が経ち、そのときの記憶も遥か彼方に行きつつあるが、記録としてやはり残しておこうと思う。

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